Blog

額装について

1年ぶりに搬入のために額装を行って、どっと安心しました。

作品を描いている間、美しくなるようにメイクを施しているのに、衣装が用意されず、
その子の格好はずうっとジャージのままで、舞台の本番がすぐそこに迫っているような、
完成しても、ジャージ姿のままなので、本当にこの子は美しいのか、
本当にちゃんと舞台にあがれるのか、本当にこれでいいのか、そんな不安が尽きません。

作品の善し悪しが額で決まるわけではありませんが、
額装をすると、その子の魅力がぐっと引き出されていき、
長い間向き合いながら抱えていた不安が、一気に解消されていく気持ちになります。

ずっと見つめている間に、慣れてしまって自分で忘れてしまっていたその子の美しさを思い出して、
ああよかった、ちゃんと美しかったんだ、と、とても安心するのです。
大丈夫、あなたは美しいから、自信を持って行ってらっしゃい、と舞台へ送り出すことができる。

どんな子に完成するんだろう、とドキドキしながら額に入れて、裏返して確認したその時、
そこで初めて、私とその子をつないでいたへその緒が切れるんだと思います。
何もないところから全てを象り、作っていたこの手を離れて。

例え、合わないなと感じていても、舞台では光るかもしれない。
例え、合わなかったとしても、本当に似合っていたのはどのドレスだったのか、
どんなメイクだったのかを知って、次は美しくすることができる。
色んな子がいて、ひとりひとり違っていて、みんな愛しくなって、
探すことの楽しさと、見つかった時の嬉しさを感じることができる。

額装はとっても楽しいです。
悩んで、選んだ上で、みんなドレスを着ることができました。
額も含めて楽しんで頂けたら幸いです。

Posted on 2015-06-11 | Posted in BlogNo Comments »
Comment





Comment